現在 589半荘

1着 189      勝率   0.321
2着 159      連帯率  0.591 
3着 124      平均着順 2.287
4着 117

3月成績
1着 23      勝率   0.383
2着 13      連帯率  0.590 
3着 13      平均着順 2.229
4着 12

俺は今、隔離病棟に入院している。
病名は「結核」だ。

俺のまわりの人は「結核」についてあいまいな情報をもち
自分が感染しているかどうか、少し不安かもしれない。
だから説明しよう!!

まず結核の抗体はBCG注射によって、ほとんどの人がもっている。
だから、まず感染はしない。
だが、抗体が弱まったりして、まれに(5%)感染する人がでてくる。

しかも俺の結核菌はレベル10まである菌の強さ(量)のレベル1だ。
一般的に、咳の回数×レベルが感染力となる。咳もほとんどしていないので、まず感染していないだろう。

感染しても発症する確立は10%らしい。

日本に結核患者は3万人弱だ。テンホーをあがるくらいの確立だろう。
東京大学に入るよりも難しい。
だから、半年間俺とともに時間を過ごしてきた方々。
安心してください!!

ちなみに、見舞いは普通にマスクをつけて、病棟の中に入ってこれる。
薬によって菌をおさえているののと、マスクによって95%の菌をカットできるので、ここで感染するのは、四カンツ大四喜くらい難しい。

ほんと暇なので、見舞い待っています!!
横浜から東横線ー日比谷線・中目黒経由で一本です。
広尾駅から徒歩5分。日本赤十字社医療センターの10階。
14時半から20時まで。毎日OK!!
昨日から散歩の許可がおりた。

1時間以内で病院内限定とのことだ。

久々に吸う外界の空気。
世間は暖かい。まじ気持ちいい!!

て事でタクシーに乗って渋谷のボンバで2半荘。
さらに叙々苑で焼肉!!

うめえぇ~~~!!!

今日も脱走決行。
メガバビイで4半荘。特上うな重。
みんな死んじゃえ~~!!

夕食には戻るのだが、はっきりいって食えない。
こんなまずい飯はちゃぶ台返しだ。
全部残し、体は焼肉とタバコの臭い。。

当然、看護婦はブチ切れ!!
そして、担当医とともに説教部屋に・・・

説教後に医者から出た驚きの言葉。
医者「・・・もういいか。。」
俺「何がですか?」
医者「脱走はする。タバコはすう。エッチはする。。他の患者に迷惑かかるんだよね。」
俺「・・・てことは?」
医者「いや。だから。もう出て行っていいよ。」
俺「いいんんですか!?」
医者「うん。予定より早いけど、菌はばらまかないし、大丈夫でしょう。」

!!!!!!!!!!!!
馬鹿づいた~~~~!!!

…て事で今週末に退院が決定!
幼稚園に引き続き、隔離病棟も出禁!!

ただし。
人に菌をばらまく事は無いけれど、
かなり生活の制限はあるみたい。
禁酒。禁煙。禁雀荘。禁徹夜。禁旅行。
半年間、薬漬け。週1で通院。

出禁ばんざ~い!!!
朝6時。突然起こされる。

そこには、昨日、「東京タワーに行ってきます」と外出許可をもらい、散歩に出かけたまま戻ってこなかったデキの姿があった。

どうやら相当迷っていたらしい。
そりゃそうだ。東京は人が多いし、地下鉄だらけで迷う。
・・・しかし、デキの手の中には

「江ノ島MAP」

・・・え??
どうやらデキは迷って江ノ島まで行っていたらしい。
どうやったら「江ノ島」「東京タワー」を間違えれるんだ?
デキは漢字が読めない。
だから、とりあえず駅員に聞いたらしい。

そして、「東京タワーを見たい」と「ロボスターを食べたい」というのを必死にアピールしていたらしい。

なるほど。駅員の思考回路が読めてきた。
「see」→「sea」を聞き間違え、「タワー」繋がりでなんとか江ノ島のタワーになる。美味いロボスターも食える!!

・・・って。
あほか!?外国人なめるのもいい加減にしろ!広尾駅員!!
まあ、途中で引き返さないデキもかなりアホだけどな。

・・・
そんな話をしていたら急にデキが言って来た。

「ワタシ今日で退院です。今までありがとう!!」
え!?聞いてないよ!!

どうやら本当らしい。荷物をまとめてデキは退院していった。。
寂しいの~。。

そして夕方・・・デキから電話があった。
「名古屋のフェイマスSEXどこですか~!!ビーチク触りたいよーー!」
・・・デキよ。お前の事は一生忘れないだろう。
また会おう!!!
出会いもあれば、別れもあるのが隔離病棟。
前にも書いたが1週間に1人のペースで亡くなっていく。

話は3日前に遡る。
車椅子に乗ったボケた爺さんが必死に共用の公衆電話で電話しようとしている。
右手に持っているのはもちろん「テレカ
・・・ではなくて、「1万円札」!!!

俺「じいさん。10円かテレカじゃなきゃ入らんよ。」
じいさん「う~。○×☆●☆」
可愛そうに。喋るのもままなっていない。
こんな状態で誰に電話するというのだ。
俺は自分のテレカを黙って彼に差し出した。
その時のじいさんの笑顔は忘れる事はないだろう。
右手の1万円はもちろん俺に!・・・くれる訳ない。
まあ、500円なんていらんけど。。

そして昨日は俺の誕生日。
俺は朝から看護婦に誕生日をアピールしていた。
その話が耳に入ったのだろうか・・
突然じいさんが俺に白い袋をくれた。。
俺「なんすか!これ!?・・ありがとうございます!今日最初のプレゼントですよ!」
じいさんは相変わらず何言ってるか分からなかったけど、嬉しそうだった。

(テレカのお礼か~。しかも俺の誕生日。
 親切をして良かったわい!)
なんて思いながら、俺の頭は「わらしべ長者の話」でいっぱいだった。

そして、俺は期待に胸を膨らましながら、部屋で白い袋を開けた。。

・・・鶏肉のから揚げ!!!(たぶん胸肉)

は!?これだけ?
ダイヤでも中に埋まっていないかと、食ってみたが・・
やはり。。鶏肉!!しかも1個!
とんだわらしべ長者だ。。
俺はじいさんの謎のプレゼントに頭が壊れそうだった。




そして今日。。。

そのじいさんは息を引き取った・・・

出会いと別れはしょうがない。
ご愁傷様です。
しかし。
悲しさが心を埋め尽くす前にひとつの疑問がひっかかった。

なぜ鶏肉?
鶏肉は遺言?
「達者でなチキン野郎」・・?
「俺の代わりに羽ばたけよ!」・・?
「九連宝橙は1ソウ待ちじゃ!!」・・!!
テレカ。チキン。テレカ。チキン・・・?

・・・パン!!!
今日は俺の誕生日

なんと大学生活6年中4年が病院のベッドの上!
去年は肋骨をスノボでおる
一昨年はスノボで頭を縫う

・・・そして今年は結核

毎年のように朝のニュースはお決まり。
地下鉄サリン事件から○年が経ちました・・・」
イラク戦争開戦は○年前のことです・・・」

なんなんじゃ~~~!!?
隔離病棟にまた一人廃人が増えた。
年は30くらいで、眼鏡と髭がいかにも怪しいオーラを出している。。

俺は本能的に自分から話しかけるのは避けた。
デキの例もあるし、面倒が増えるのも嫌だったので。

そう思い、黙々と中小企業診断士の勉強に精を出していた。
基本的に俺は、起床から消灯までこの「中小企業診断士」の勉強を、大広間の端でひたすらやっている。
その合間にデキと絡んだり、筋トレしたり、PCいじったり、本読んだりと、意外と一日を退屈せずに過ごせているのだ。
・・・むしろ、世間のプレッシャーから開放され、好きな時間だけ自分のために勉強できるという環境に感謝さえしている。

さすがB型。ポジティブ。いい加減。

そんな中小企業診断士の勉強中。。
孤独なオーラをビンビンに出しながら、その怪しい30くらいの髭眼鏡は俺に話しかけてきた。

そう。昔から何故か知らない人に絡まれる。
困ってそうな老人・外国人・廃人。
俺は絡みやすいらしい。

またか・・・。と思いながらも、俺はその髭メガネを相手にした。
カムの客の岩久保を覚えているだろうか?
彼が髭をはやして、より怪しいオーラを放った感じだ。
メガネは佐々木にも似ているので、
彼を「裏の佐々木・・・佐々裏」と呼ぶことにした。

佐々裏「何の勉強してるの?」
俺「中小企業診断士です。」
佐々裏「ん?何それ? 何になりたいの?」
俺「え~。簡単に言うと「経営コンサルタント」になるためのステップですね。」
佐々裏「ん?俺。経営コンサルだよ!!」
俺「まじすか!?凄いっすね!!」
…中小企業診断士の資格を知らない経営コンサルがいるわけない。
 100%しゃみせんだ。
 名前:佐々裏
 年齢:35くらい 
 趣味:はったり 
 視力:悪い 
 頭 :悪い 
 体調:結核
 
会って10秒で、このデータがたたき出された。
おもしろそだから、そのまま会話を続けてみた。
俺「じゃあ、金めちゃくちゃ儲かってそうですね。なんで個室行かなかったんですか?」
佐々裏「え!?・・・いや、最近景気がね~。昔は儲かったんだけどね。」
俺「そうですよね。業界景気悪いですもんね?どこの会社の方なんですか?」
佐々裏「ん?・・・俺。うら。。うん。裏コンサル!!」
俺「は?裏?(やっぱお前は佐々裏だ!)。さすがですね。」

・・・しばらくの沈黙の後、いきなり俺の隣でタバコを吸いだす。
俺「!!??」
佐々裏「いや~。高校時代を思い出すね。こうやって隠れて吸ったよね?」

とんだ裏コンサルだ。
ツッコミ所満載のコメントに、俺の選択肢は「逃走」の2文字だった。

俺「おやすみなさ~い。」

・・・明日から、また面倒臭くなりそうじゃ。。
今日で入院してから2週間が経った。

デキはナンパしようと朝から外に出かけていった。
しかし、今は春休み。
病院周りを歩いている女はどこか体の悪い人。
果敢にデキは話しかけるが相手にされない。
結局、看護婦にばれて俺とデキは説教されるはめになった。


ここからデキの意図していないだろう復讐は始まった。

昼間からは彼女が来た。
仲直りをし、何故かシーツにシミを作ってしまった。
看護婦のシーツ換えの時に本日2度目の説教。

さらにデキの声が遠くから。
「斎藤さんイイね。彼女いっぱいね!!昨日もきてたよー!!」
どうやら彼女にも聞こえたらしく、彼女と再びけんか。
来ていたのは友達だという事を理解してもらい、なんとか仲直り。

夜は隼佑が来た。もちろんこっそりタバコを吸う。
デキが「斎藤さんマルボロ臭いです」と大声で叫ぶ。
すげえ。利きタバコができる。
って、そんな事はどうでもいい。本日3度目の説教。


・・・デキに絶縁状を書く場合は英語で書かなきゃなのだろうか?
北村デキ(27)。童貞。
彼の夢は日本人女性で筆おろしすることだという。

散歩でたくさんの女性を見つけては、とても毎朝興奮している。
デキは治りかけなので、マスク着用で毎朝散歩ができる。
散歩コースは、聖心女子大・日赤看護学校・順心女子高・女学館とパラダイスコースとなっている。
だからこの病棟に入院を決めたのに、俺は未だに散歩の許可が下りない。

デキは散歩でナンパをしたいらしい。
今日は、ナンパの神様・谷田社長がいらしている。
デキは、先週谷田社長と話してから急に下キャラになった。
「斎藤くん。デキに卑猥な言葉を教えないでください!!」
と、何故か俺が看護婦に怒られる。
俺が教えたのは「ツモ・リーチ・ドラ」だけだっつーの。

そこで谷田社長の教えを請うことのなった。
まずはデキのナンパ術が知りたい。
俺を女子大生と仮定して散歩シミュレーションが始まった。


デキ「すみません」
女(俺)「なんですか?」
デキ「SEXさせてください」

・・・(なんて直球なんだ。ただでさえ、マスクつけた結核患者の怪しいインドネシア人についていく訳ねえのに!!)

女(俺)「10万円。」
デキ「10万円!?高いよ。私の給料3ヶ月分ね。」
女(俺)「じゃあ、サヨナラ!」


終了。次は谷田社長の模範解答


マナー「可愛いね。遊ぼうよ!!」
俺「あら嬉しい。いいわよ♪」


・・・突然デキがきれた!!「なんで私は10万円でタニダさんはNO MONEY なんですか??」
「差別ね。国際問題ね!!!」(英語で)

俺とマナーひよる。
デキのナンパの言葉が悪い!と説得するも収まらず・・。

「デキはたまたますごい美人でプロの人をナンパしちゃったの。
 マナーは不細工もSEXオッケーだから、不細工だったのね。OK?」

やっとデキは落ち着いた。

その後もマナーによるナンパ指導は続いた。
「『ま○こ』の意味は『とても可愛い』」
「『きれぢですね』>『きれいですね』」

・・・社長帰宅後、デキはナースステーション前で「ま○こ」を連呼していた。
また、俺が看護婦に怒られる・・・。

明日はナンパ実践。とても楽しみだ。
半年の予定だった入院生活。

医者が言うには・・・なんと2ヶ月に縮小!!
脅威の回復力らしい。
まあ、もともと元気なんだけど。。

入院してから11日。20人以上の見舞いが来てくれた。
昨日、はじめて「花」を頂いた!!
やっと見舞いっぽい品だ。

花 1つ
たばこ 20箱
菓子類 大量
カップめん 3個
寿司 10かん
ケーキ 6個
エロ本 5冊
本 3冊
手品 1こ

いちおう入院患者ね。たばこ多すぎ!!
…まあ、嬉しいんですけどw

ありがと。みんな。